介護情報ネットワーク協会 「介護する人」「される人」をつなぎたい
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はじめに

介護保険導入により、高額であった車いすや介護用ベッドなどの用具が安価なレンタル料で高齢者に利用できるようになりました。
しかし、その用具選定においてケアマネジャーをはじめ看護介護の専門職の方々の情報源がレンタル業者さんのカタログであったり、それらの会社の営業マンの話であったりと、公平で幅広く専門的な情報が得られていないのが現状ではないでしょうか。

欧米、特に福祉先進国といわれるデンマーク・スウェーデンなどの国々では、看護介護をされる専門職の卒後教育が盛んに行われており、福祉用具の最新の情報や正しい使用法などの知識が得られるスクールが民間企業を中心に数多く開催されています。

介護情報ネットワーク協会では、先進的な高齢福祉を実践されておられる施設や機関の専門職の皆様へ支援の一環として福祉機器セミナーを計画しております。このセミナーにおいては特定の用具の宣伝ではなく、中立的な立場で基礎知識、および最新の用具の解説をご理解いただけるよう心がけております。
専門職の方々に、レンタル業者さまのカタログを見せられて「どの車いすが一番良いの?」や「どこのメーカーのベッドがいいの?」と、お尋ねいただくことがあります。
実は、このような質問が最も答えに困るものです。ある人は、「これが一番いいよ!」や「このメーカーがいいよ!」と気軽に話されていますが、福祉用具は高齢者や障害者の自立を促進し、生活領域を広げ、安全に介護力を軽減するための道具ですから、ご利用になられる方の身体状況・生活環境・介護者の能力などで千差万別なはずです。福祉用具は製作メーカーや機種だけで物の良否が判断できないことを第一条としてご記憶ください。
身体にあった用具の導入と正しい使い方で、例えば手足の関節の拘縮が進展したり、褥瘡の治癒が促進されたりすることも多くあります。しかし、間違った用具の選択で逆に症状を悪化させているケースも介護現場では少なからず見受けられます。
特に看護婦さんや薬剤師さんのように医療専門職の方々には、福祉用具が便利用品ではなく、一種の医療器具でもあることを第二条として心に留めてください。
家族がスーパーや通信販売で購入した用具が合わないのなら仕方のないことですが、医療や福祉のプロが用具を選んで身体状況を悪化させるということは、大げさに言えば医療過誤ともいえる恥ずべきことという自覚をお持ち頂ければ、より良い福祉用具選びの近道となるでしょう。




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