第1話
お袋からの電話で親父が大変!
先日、友人から電話がありました。かれこれ10年以上前に脳梗塞で倒れた父親の在宅介護 を、母親にゆだねていたがいよいよ母親からギブアップが出てきた。
現状を詳しく聞くと、介護保険の申請すら行っていない。なぜって聞くと、父は頑固で他 の人の言う事は聞かないし、デイサービスなんかもわがままばかりでなじむことはできな いだろうから、平成12年に介護保険証(要介護1)をもらったままで使ってもいなかった とのことでした。
しかし、ここに来て自宅内でもお母様一人でトイレ介助もできないし、最近特にわがまま がひどくなってきたとのこと。
早速、友人にはお父様・お母様の要介護申請を区役所に提出するように促し、大阪のお住 まいの地域包括支援センターへ連絡したが明確な回答はありませんでした。しょうがない ので、お近くの会員様に連絡し地域の状況を伺ったところ、この地域の居宅支援事業所に 連絡してもサービスが無いと受けてくれないですよ!なんて介護難民が出ていることを聞 き、一番近い大手医療法人経営の特養併設居宅へサービス前提で電話したのですが、いっ ぱいとの回答。仕方なく、介護情報ネットワーク協会の名前を出し、お願いしたところ。 引き受けて頂けそうな、居宅の紹介を受け早速連絡。
快く引き受けて頂いた、居宅支援事業所の管理ケアマネさんから私はできませんが、他の ケアマネが対応しますとの事。
アセスメント当日は、友人も立会い「さすが!プロやな親父が素直に言うこと聞いたデ! 」で、対応して頂きました。
特殊寝台が搬入されお父さんもお母さんも大喜びされた翌日、残念ながらお父様は永眠さ れました。
介護保険制度がこれ以上、どんどん使いにくくならないことを祈りながら記録しました。
2006年9月 代表理事 糟谷
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