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@介護者は「胸の前で手を組んでください。こちらに引き寄せますよ」と声を掛けます。枕と首の間から手を入れ肩をつかみ、頭を腕で支えます。
A他方の手は腰の所から挿し入れ、状態を保持します。
B介護者はベッドのサイドパネル等の硬い側面に膝をあて支点とします。腕と腰を曲げないように心掛け、しゃがみ込むように腰を落とし体幹上部を手前に移動します。
C次に、腰と両脚を保持し、同じ要領で腰を落とし体幹下部を手前に移動します。
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ポイント1 |
ベッドのサイドパネル等の硬い側面に膝をあて、それを支点にして腕と腰を曲げずに、腰を落とすようにすると楽に移動できます。高さ調整が可能なベッドならば、自分の介護しやすい高さに調整しておきます。 |
@介護者は前後に開脚、軽度の膝屈曲位となり、「腕を組み、膝を曲げてください」と声を掛け、両脇から抱えて上体を持ち上げます。
A「足に力を入れ、膝を力いっぱい伸ばしてください」と声を掛けると同時に、介護者は前脚から後脚への体重移動により上方へ引き上げます。
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ポイント2 |
1)臥位移動では床面と体の接する面が狭いほど摩擦抵抗は少なく介助量が軽減します。
2)介護者は腕の力で引き寄せるのではなく、前脚から後脚への体重移動により要介護者を引き上げると、腰への負担は軽減されます。 |
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@介護者は「顔をこちらへ向け、腕を胸の上で組み、膝を曲げてください」と声を掛け、要介護者は膝屈曲位になります。
A介護者は「こちらに寝返りましょう」と声を掛け、肩と膝を介助してにします。
B膝が曲がらない場合には、脚を交叉肢位にして行います。
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@介護者は「良い脚を麻痺側の膝から挿し入れ、膝を伸ばして麻痺脚と交叉し、良い手で麻痺手をつかんで、腕をおなかに乗せてください」と声を掛けます。
A介護者は「腕をそのままこちらに回して寝返りましょう」と声を掛け、肩と腰を介助して側臥位に誘導します。
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ポイント3 |
要介護者の顔は寝返るほうに向け、腕と脚は体の正中を越え交差した状態から、腰と肩を介助、誘導します。 |
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@要介護者は側臥位の姿勢で、下側の腕は軽度外側に開きます(体側から30〜40度ぐらい)。
A要介護者は、肘をマットに押し付けるように力を入れ上体を起こします。このとき、介護者は背部に手を当て、動作(上体の持ち上げ)を介助・誘導します。
B次に肘を伸ばし座位となります。
Cベッドから脚を下ろし足底を床に着けると姿勢は安定します(端座位)。
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ポイント4 |
1)@の姿勢から上体を起こすときは、側臥位の姿勢を保ちながら肘に力を入れます。
2)端座位となるためには、@の姿勢の段階で、脚(膝から下)をベッドの縁に移動しておきます。 |
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@介護者は「起きますよ、私の肩に手を掛けてください」と声掛けをし、肩から手を入れ、他方の手は脇を抱えるようにし、要介護者の上体を起こします。
A片方の手を要介護者の膝の下に移して両脚を持ち上げ、臀部を支点に回転しながら座位になります。
B要介護者の足底を床に着け、座位を安定させます。
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ポイント5 |
臀部を支点とし、体を回転させると、スムーズに端座位になることができます。 |
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@介護者は片膝立ちとなり要介護者の背後から両腕をしっかり握り、要介護者は膝を曲げ足底を床に着けます。
A要介護者に「踏ん張ってください」と声を掛けながら、介護者は片膝立ちから立ち上がり要介護者を持ち上げます。
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ポイント6 |
介護者は片膝立ちとなり、要介護者の背後から腰を伸ばしたまま抱きかかえて、膝を伸ばすことにより立位となします。前屈みの姿勢からの持ち上げ動作は、腰痛の引き金になり易いので注意してください。 |
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@介護者はあらかじめ移乗の動きを想定した上で、要介護者に合わせて車椅子の位置を決めます。
A介護者は「両腕を私の肩に掛け、あごを肩に載せてください」と声を掛け、要介護者の腰に手を回し自分の手首をしっかりつかみ、両脚は要介護者の大腿部をはさみ安定させます。
B要介護者は「立ち上がりましょう」と声を掛け、要介護者を前傾姿勢に誘導しながら持ち上げます。
C介護者はかかとを軸にして方向転換をし、座位となります。
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ポイント7 |
介護者は移乗の動きを想定して、車椅子の位置を設定しましょう。 |
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@片麻痺の要介護者が車椅子に移る場合、車椅子は健側に置きます。
A介護者は「健手でベッド柵につかまってください」と声を掛け、腰部(ズボンのベルト部や腰ベルト等)を持ちます。
B介護者は、要介護者の体幹の前傾を誘導しながら「肘を伸ばして立ち上がってください」と声を掛け、腰を引き上げます。その際要介護者は、ベッド柵を押し下げるようにして肘を伸ばし立位になります。
Cベッド柵を握っている健手を車椅子のアームレストに持ち替えて、要介護者の健足を軸に、体の回旋を誘導して座位となります。
D介護者は「お尻を持ち上げてください」と声を掛け、要介護者の背後から体を後ろに引き寄せます。
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ポイント8 |
1)要介護者の健側上下肢の筋力を十分に活用します。
2)要介護者は臀部を前方に位置し、浅めに座り、膝を90度以上曲げ、足は肩幅程度の開脚姿勢をとってください。
3)立ち上がるためには、要介護者を前屈み(体幹前傾)にして重心にして前方移動を行うことが大切です。 |
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