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 実践的ターミナルケアのあり方〜限られた時を在宅で〜 [2005/03/19]

 医療から介護へのバトンタッチをスムーズに行うことが、介護業界では特に問題視されていますが、今回は介護から医療への最後のバトンタッチ、週末期医療の最前線でご活躍の日本ホスピス在宅ケア研究会 大頭理事長にお話をお伺いしました。


日本ホスピス在宅ケア研究会

理事長 大頭 信義 先生

その1、 真実を知らさなくて良いのか?

がんの「告知」の問題について、お話を頂戴しました。先生が以前、医長として勤務されていた当時の事例をお話頂きました。現在の告知率は約35%、昭和 60 年当時はほとんど告知が行われていなかったようです。当時の肺がん告知のルールは、1.平均寿命以上の年齢には告知しない。2.独居者に対しては告知しない。3. 30 歳代 40 歳代などの若い患者には告知しない。

その2、ケアの対象は、本人だけでなく

息子さんの肝がんを知らされなかった 74 歳の母親に死亡の直前知らせたことで、死亡 3 日後に出奔。地域で 3 日間山探し・・・発見されず。その 2 日後に、その夫が自殺された。残された手紙には、「知っていれば せめて 脚など さすってやりたかった」と残されていました。

その3、 自分を語り尽くしたい

オランダで日本人として始めて安楽死を選択した、ネーダーコールン靖子(木村 靖子)さんの「オランダはみどり」と言う詩集をご紹介頂きました。

「死を語らず

    逝きし 姉なり

        思いきり 語り 尽くして

               吾は 逝きたし」

 など、ターミナルケアの重要点として

1.真実を知る。知らせる。

2.ケアの対象は、本人だけでなく、ケアにあたる家族も。

3.「十分に話し合って自分を伝えたい」を実現する。

0.症状のコントロール

その4、社会的な背景に少し触れて

本年 4 月から施行される個人情報保護法案から、「患者の情報を漏らさない」と言う、守秘義務だけでなく、「患者自身が、いつ、どこで、何の目的で自分の情報を使ってもらうかをコントロールできる権利」を明示することになります。

   その5、日本のホスピスケア

  日本では、宗教上「死」を意識した人との接し方を知らないから?「かわいそう」「苦しめたくない」等の日本的な思いやりがある。 99 年まで実施されていた読売新聞全国世論調査では、自分ががんにかかった場合70%以上の人が告知を望んでおり、家族ががんに侵された場合23%程度の人が告知すると回答した。脳転移以外は告知の必要がその後のケアの上からも必要不可欠である。(脳転移は人格が変わり意識外行動の発生が懸念されるため)


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